[#374]土鍋の基礎知識

いよいよ寒くなってきて北海道では食卓の鍋率が上がってきていることでしょう。
TENSTONEでも来月10日より土鍋展をしますので、土鍋についてのお話。

通常の器を焼くとき僕の場合は1250℃という温度で焼いていますが、この温度は器が固く焼き締まる温度です。

ザックリ言うと、
「焼き締まる」というのは普通に水を入れても染みない、普通の陶器の状態です。
土鍋や土瓶などは直接火に掛けますがこれにより器は膨張したり収縮したりするんですね。
膨張・収縮の際ボディーが固ければ割れてしまいますが、柔らかければその力を受け止めてまさに「柔軟」に対応してくれるんです。
なので、しっかり焼き締まらぬよう少し低い温度で焼くんです。
また、低温で焼いた器は焼き締まっていないので強度的に弱かったり、水が染みたりします。
水が染みたんじゃ鍋にはなりませんから漏れ止めをします。
これが土鍋を買ったら一番初めにお粥を炊くといういわれですね。
b0022655_2121154.jpg
底が濡れたまま火にかけると割れると言われてますが、
先日家で実験してみたところ…割れました。

底が濡れたままの鍋を火に掛け、水を湧かしていると数分後「ピシッ」底にヒビが入ってしまい、水が落ちてきました。

実験とは言えちょっとショックを受けながらどうしようかと考え、、、そのままお米を一握り入れると数分後には水漏れは止まりました。

その鍋は今でも普通に使っていますが、今のところは問題なく使えています。

量産品の土鍋は素晴らしい性能なので、あまり気を使うこと無く普通に使えると思います。
手作りの土鍋はちょっと気を使うことによって愛着が沸き、こゝろを豊かにしてくれるはず。
両方持ってても良いかもしれませんね^^

…ranking
by tenstone | 2007-11-10 21:38 | 陶芸コラム・column | Trackback(1) | Comments(11)
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Tracked from 日比野庵 本館 at 2007-11-14 19:13
タイトル : 心がひきつけるもの (心と商品について その3)
人の好みは、その人の心のかたちできまる。心が感応して、多重知性を介して「みえる化」したものが好みになって表れる。... more
Commented by ansyu at 2007-11-10 23:23 x
合理性だけを追求していくと何にも気を使う事のない器が便利なんでしょうけど、
チョット気を使う、ある意味で使う人に優しさを求めてくる器って逆に使う人に
優しくあたたかい感じがします。
本当に両方をもってて、使い分ける事が出来ればいいですね。
Commented by ukky_tg at 2007-11-11 00:30
濡れたままだと、やっぱり割れちゃうんですか!
怖くて実験したこと無かったけど、ちょっとショックですね。
でも、米で止められるとは!米、偉大です。
この写真の土鍋、ほんとにカッコイイ!
食材も奮発したくなりますが、貧相な食材でもすごい料理に見えそうです。(^ ^)
Commented by tenstone at 2007-11-11 13:48
□ ansyuさん
幸い量産品は安い物も多いので、手作り品と会わせてどうぞ♪

□ukky_tgさん
いや〜、割れましたね(笑
底に5cmほどの亀裂が入りました。
実験しない方が良さそうです。。。
Commented by show at 2007-11-11 13:54 x
こんにちは、以前一度コメントさせていただいた者です。ずっと拝見していますがコメントを残すのは1年以上ぶり…その間に子持ちになりました(笑)

土鍋のお話、すごくタイムリーでした!
昨日、三重県は伊賀の土鍋作家さんのところにお邪魔していろいろとお話を伺ったところだったんです〜。
量産の鍋はたしかに扱いにも気をつかわなくていいですし、なにより安いですが、ていねいに手作りされた作家さんの鍋の存在感やぬくもりはホントに素晴らしいです。食卓を豊かにしてくれると思います。
昨日も「全く同じように作っているのに普通の鍋と土鍋では味が全然違う!」という話で盛り上がりました。
うちへくるお友達も、土鍋で炊いたご飯のおいしさに驚くんですよー。というわけで我が家は炊飯器を処分しご飯は毎日土鍋炊きです。ちょっと面倒ですけど頑張ってます。
写真の鍋、すっごくかっこいいですね!
あぁ広いキッチンと土鍋を並べられる棚が欲しいなぁ。。
Commented by tenstone at 2007-11-11 17:59
□showさん
おひさしぶりです^^
その間にお子さんが!おめでとございます。
そして土鍋愛好家なんですね、周りの方々にもどんどん手作りの良さを伝えていってくださいね。
Commented by Serena_fiona at 2007-11-11 22:53
低い温度で焼くというのは、そういう意味だったんですね。
土も生き物ですね。
土鍋展、とても楽しみにしています。
あの土鍋も登場するのでしょうか(笑)
楽しみです!!
Commented by tenstone at 2007-11-12 15:39
□まきさん
そうみたいですよ〜
「あの土鍋」はいま削ってます。ビックリの仕上げにしようかと思っています^^
Commented by フリーダム at 2007-11-13 17:29 x
愛というものがどこから来るのか、私には定かではありませんが、儚さや弱さからくることもあると思います。水が染み出すことは器としては欠陥かもしれないけれど、少しの工夫と愛情で染み出さなくなるというのは、人生の真理の一面を突いているようで、とても興味深いものがあります。器というのはそれ単体では意味がなくて、何かを入れて初めて存在を主張するようになる、お粥というものを炊いて初めて染み出さなくなり、お粥と共にずっと生きていくというのは、感動です。柔らかいから受け止められる、ブログを読んで土鍋から学ぶことがたくさんありました。応援ポチ。
Commented by tenstone at 2007-11-14 13:37
□フリーダムさん
そういうことも含めて受け止めて頂ければいいですね^^
Commented by ssd-clinic at 2007-11-28 13:25
はじめまして…
お米で修理するんですかぁ(・o・)。
勉強になります。
Commented by tenstone at 2007-11-28 15:29
□ssd-clinicさん
はじめまして。
>お米で修理
面白い響きですね^^
ヒビが入ったくらいだと漏れは止まりそうですよ。


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