カテゴリ:技法・technique( 120 )

新しい作り方を考えてみた

新しい作品を作るときはまず頭の中で完成形をイメージして、そこから逆回し再生のように工程を考えていきます。
その中では当然、物理的または技法的な難関が出てくるのでそれらを一つひとつ解決していかなければなりません。
その為には専用の道具を作ることもあれば新しい技法を考えることもあります。

今回は麻葉紋の角皿を大きくするという単純なことなのですが、今までの作り方では達成が難しく新しい方法を考えました。
この数週間を試行錯誤し、なんとか形になってきましたので紹介してみようと思います。

技法としては鋳込みに分類されるのかもしれませんが、僕は鋳込みのことをよく分からないので自分なりに考えたやり方となっています。

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まず泥漿を作ります。粘土を水で伸ばした泥漿でもいいのですが、僕の使っている粘土では珪酸ソーダを使いなるべく粘土の水分量を少なくした方が何かと都合が良かったです。
泥漿の準備ができたら、木枠を載せた石膏型に泥漿を流し込みます。
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もりもり流し込んだら少し放置して、程よいタイミングではみ出している部分を長めのヘラで刮いでいきます。
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表面がフラットになったらまた暫く放置して、硬さがでてきたら木枠を外します。
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この状態でまたまた放置してさらに硬くなったら縁をカットして表面をゴムベラで整えます。
これは裏面になるので石膏型から外す前に全ての処理を終わらせておきます。
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ここからさらに数時間放置。
型から外したらおもて面を整えて完成となります。
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まだ、細かいところのやり方は改善はできそうですが概ね目処が立ちました。
作業のほとんどは放置時間なので他の作業とともに坦々と作っていこうと思います。

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by tenstone | 2017-06-20 01:56 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

【動画】グラタン皿の作り方

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YouTubeの動画を整理していたら、アップしてるのに公開していない動画がありました。
詳細を見てみるとアップロードは2012年。。。どうして非公開だったのだろうと記憶を辿ってみた。
多分その時は、たくさんの試行錯誤をしてやっと定まってきた制作工程をフルに公開してしまうことにちょっとした躊躇があったんだと思う。

しかし人は時間が経つと苦労した感覚を忘れてしまうものもので。この動画を見つけた今はサクッと公開です(笑)
サクッとついでに解説もしますね。

1.他の制作動画でも度々出てきますが取手の位置決めなどをする際にはタタラ板を敷き並べて、中心位置を出しています。
 僕にとって一番早く簡単に位置決めする方法はこれです。

2.昔はフリーハンドでキリトリ線を掻いていましたが専用の道具を作り、これも早く楽になりました。
 100円ショップなどにあるプラスチック製のノギスの片方のアゴをを切り取り、ライターで熱した針を差し込めば出来上がり。

あとは動画を見ての通りです。
グラタン皿の場合、取手はパーツを作って後付けするか、こうして切り出すか、大まかにはこの二択です。
よかったら参考にしてください。



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by tenstone | 2017-05-18 00:36 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

【動画】高台の削り方について

高台の削り方について解説してみました。
動画は一発で撮っているので、話がまとまっていないところもありますが今回の解説で言いたいのは感覚的にやるのではなくロジカルに考えていけば不安が一つ解消出来るということです。
やり方、考え方は色々あると思いますので、その中の一つとして参考になればと思います。


by tenstone | 2017-05-12 21:13 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

削り方の基本について解説

削りの解説動画をアップしました。

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by tenstone | 2017-04-24 21:08 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

石膏と水の量

石膏型をとる時の水と粉の計算方法について。
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写真のような木枠を組み、縦37cm横37cm高さ8cmの石膏型を作ります。
体積は、37×37×8=10952 となりますので、キリの良いところで10000cm3 とし。
これをそのまま必要な石膏の量とします。=10kg
この石膏の標準混水量は74%となっていますので、水は7.4L

こうして計算した量の水と石膏を用意しますが、毎回「こんなに!?」と疑うくらいの量になります。
今回は量が多いので半分にしたものを2セットに分けて用意し、流し込みを2回でやっていきました。
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通常は、足りなくならないように少し多めに作るのですが、今回はジャストの量で準備。
2セットを流し込むと、ちょうどピッタリの量でとても気持ちよかったです。


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by tenstone | 2017-04-19 22:56 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

上絵の問題点

これまでに幾度か上絵での失敗について書いてきましたがやっと、上手くいかなかった原因と対策がわかりました。
上絵にもいろいろあるのですが、僕が使っているのは「銀彩」、「パラジウム彩」、「プラチナ彩」。
いずれも高確率で曇りやムラが出来たりして綺麗に焼き付かないことが多かったのです。
失敗した時はさらに上塗りをして再焼成したり、場合によっては全部焼き飛ばしてから再度やり直したりと…。
多くの手間とコストがかかりました。
これまでやってきた対策は、塗り方の改善、筆の選択、焼成方法などでしたがどれも決定的な改善は見られませんでした。
うまくいく時もあればいかない時もある、という感じ。

先月やってみた、ガスバーナーでプラチナ焼き付け実験で分かった「一定のところを超えると曇りだす」という事。
ガスバーナーで炙るという極めて雑な環境、極めて短時間でも綺麗に焼き付いたという事。
これらの事から、(今までは)丁寧に焼きすぎなのでは?と思う事ができました。
そこで今回と前回、2回にわたって雑な焼き方をしてみました。
今まではゆっくりと温度を上げ、8時間ほどかけて750度にしていたのを4時間ほどで700度という焼き方に変更です。
最高温度についてはまだ変更の余地があるとは思いますが、今までゆっくり焼くことでしっかりカロリーがかかっていたのを早く焼き上げることで抑えることができ、表面的な加熱で済むということでしょうか。
この2回の雑な焼き方では今まで同様の失敗は見られなくなりました。多分これで正解でしょう。
散々悩んで、丁寧に色んな対応をして‥‥結果、適当な感じが良かったという結論です(笑)
お金も時間もかかりますが、これが独学の醍醐味ですね(苦笑)
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by tenstone | 2017-03-09 23:51 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

四角い取手の作り方

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ティーカップに着ける四角い取手、こういう変形のものってどうやって作ろうかなぁ?って考えてみると意外と難しいんです。
1個、2個作るのなら手で成形するのもいいのですが、結構な手間と時間がかかってしまうのです。
そこで考えたのがこんな型です。
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上から見ると
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石膏の塊から山状の部分をノコギリやサンドペーパーを使って削り出します。
望みの形状になったら山状の部分に溝を掘る。溝はかきベラなどでひたすら削ります。
あとは試しながら深さや幅を調整していきます。

型を作るのにも手間と時間はかかりますが、出来上がってしまえば作品のクオリティーと制作の効率は格段に良くなります。

<使い方>
溝に粘土を詰め込み平らなもので良く押し込みます。
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弓やヘラで余分をそぎ取り、
スポンジやなめし皮で表面を整える。
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少しおいてから型から外す。
こんな簡単には外れないので工夫してください(笑)
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完成
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ボディーに接着し、細部を整えたら完成。
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僕の四角い取手はこうやって作っています。
型があるとはいえ、普通の取手の方がラクかな(笑)

四角い取手の作り方、自宅陶芸の皆さまの参考になればと思います。


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by tenstone | 2017-02-26 02:35 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

ガスバーナーでプラチナ焼き付け実験

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今日は個展の作品にプラチナを塗っていました。
このプラチナ彩、僕は未だにうまく焼けないことが多く、かなりのプラチナを無駄にしています。(汗)
今回はプラチナのメーカーを変えたくらいで、これといった解決策もないまま…とりあえず重たい気持ちで塗り始めようとしました。
その時、
先日、材料屋さんの柴田さんと話した中でバーナーでも焼きつくらしいという話をしたのを思い出し早速実験開始。
結論としては成功です。
外見的には問題なく焼き付いています。プラチナ皮膜の強度や急加熱によるボディーへのダメージなどは不明ですが普段窯の中で起きている現象を実際に目れたことは色々と興味深かったです。




b0022655_10414375.jpg橋本忍 展
2017.2/9 - 2/14
OPEN 11:00~20:00(最終日 17:00まで) 
会場:うつわ謙心   東京都 渋谷区渋谷2-3-4スタービル青山2F
作家在廊:全日




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by tenstone | 2017-01-31 01:25 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

泥(ドベ)によるテクスチャー

今日作った板皿は泥を施してみました。
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まず成形を完成させた皿と同サイズ程度の板に泥を塗りたくります。
この時使う板は石膏板やケイカル板のような吸水性のあるものがいいような気がします。
泥を塗った板を皿に合わせ密着させ、やや乾燥して剥がれる頃合いまで放置。
板を剥がしたらハミ出した泥をを整えて完成。
面白いテクスチャーを作れますがコントロールには慣れが必要かもしれません。

やり方は違いますが、これまでも泥を使った作品はいくつかあります。
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作品に変化が欲しい方は
いろいろなやり方を試してみてはいかがでしょうか。
アイデア次第で新しい表現が出てくるかもしれませんね。

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by tenstone | 2017-01-14 23:31 | 技法・technique | Trackback | Comments(2)

石膏型のとり方【後編】

前回】作った石膏型の裏に石膏を盛り足す工程を紹介します。

裏に石膏を盛り足す理由は
・1回目の型が薄いから。(その量の方が気泡抜きには有利なので)
・傾きが無く、高さが揃った型を数個作るため。
・単純に厚い方が丈夫。
といった事でしょうか。

まず前回作った型を裏返しに置いて、周りを油粘土で囲います。今回もガラス板に直置きです。
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前回使用した枠を再び固定。石膏が漏れないように油粘土の補強もしたりします。
両サイドにはタタラを用意しておき、これよりちょっと上まで石膏を流し込みます。
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今回の流し込みはあまり気を使いません。バイブレーターは使用。
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数分して石膏が生クリームくらいの硬さになったタイミングて、キッチンペーパーを落とし表面のうわ水を軽く吸い取ります。
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ここからは急いで作業。

枠を外し。
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アルミのアングルを使い表面を削ぎ取ります。タイミングが合えば生クリームのように気持ちよく取れます。
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ちょっと硬くなってきちゃった(残念)

削ぎ落として高さが揃ったら固まるまで待ちます。
完全に固まり、石膏が冷め始めたら周りの粘土を外します。
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出来上がったものをタタラと並べてみると当然ピッタリです。
こうするとうちの工房のように建物や机の水平を信頼できない場所でも傾きのない均一の厚みの型を作ることができます。
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最後は横を削ったりペーパーをかけたりして整えると完成です。



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by tenstone | 2016-10-18 19:40 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)


札幌の陶工房&器ギャラリー【STUDIO TENSTONE】橋本忍の作品紹介や陶芸のお話。下のマイクマークからインタビュー記事へ


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STUDIO TENSTONE
北海道札幌市白石区平和通9丁目北10-16
電話011-866-5067
OPEN 10:00~18:00 日祝休

※個展などで留守にしている事もありますので、お越しの際はご一報ください




2017年スケジュール

ワークショップ&個展
7月24日〜30日
Penélope Vallejo Studio他
(スペイン)

『お茶をたのしむうつわ展』~台湾茶~
8月4日〜10日
イル・ドーノ千歳

個展
10月13日〜15日
@札幌

うつわごと 2017
11月1日〜6日
@大阪

▼終了▼
カップ&ソーサー展
2月18日〜26日
イル・ドーノ千歳
企画展
3月22日〜28日
銀座三越
一輪挿し展
2月18日〜26日
イル・ドーノ千歳
橋本忍展
2月9日〜14日
@うつわ謙心(東京)




2016年の活動
2015年の活動
2014年の活動
2013年の活動
2012年の活動
2011年の活動
2010年の活動
2009年の活動
2008年の活動





作品取扱店
■Galerie h(Geneva)
■il dono千歳(北海道)
■人禾生活有限公司(台湾)
■物.品 Wu-pin(北京) 
■gallery Eclectic (London)
■ivory (webshop)
■うつわ謙心 (東京)
■WAGOKORO (webshop)
■OEN (webshop)
■はしもと陶芸館 (北海道)
■Maud and Mabel(London)
■待入荷(北京)
朝阳区新源南路16号世方豪庭一层






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