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石膏型のとり方【後編】

前回】作った石膏型の裏に石膏を盛り足す工程を紹介します。

裏に石膏を盛り足す理由は
・1回目の型が薄いから。(その量の方が気泡抜きには有利なので)
・傾きが無く、高さが揃った型を数個作るため。
・単純に厚い方が丈夫。
といった事でしょうか。

まず前回作った型を裏返しに置いて、周りを油粘土で囲います。今回もガラス板に直置きです。
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前回使用した枠を再び固定。石膏が漏れないように油粘土の補強もしたりします。
両サイドにはタタラを用意しておき、これよりちょっと上まで石膏を流し込みます。
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今回の流し込みはあまり気を使いません。バイブレーターは使用。
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数分して石膏が生クリームくらいの硬さになったタイミングて、キッチンペーパーを落とし表面のうわ水を軽く吸い取ります。
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ここからは急いで作業。

枠を外し。
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アルミのアングルを使い表面を削ぎ取ります。タイミングが合えば生クリームのように気持ちよく取れます。
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ちょっと硬くなってきちゃった(残念)

削ぎ落として高さが揃ったら固まるまで待ちます。
完全に固まり、石膏が冷め始めたら周りの粘土を外します。
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出来上がったものをタタラと並べてみると当然ピッタリです。
こうするとうちの工房のように建物や机の水平を信頼できない場所でも傾きのない均一の厚みの型を作ることができます。
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最後は横を削ったりペーパーをかけたりして整えると完成です。



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by tenstone | 2016-10-18 19:40 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

石膏型のとり方【前編】

この2ヶ月間、一つの皿の制作にかかりっきりです。
完成形は頭の中にあるのだけど、それをどういう方法で実現するかと試行錯誤しています。
結局石膏型を使って実現するところまでいったのですが難問だらけで毎日まいにち失敗の山を築いています。
おかげで石膏スキルが随分上がりました(笑)。

今回は細かい文様を石膏で写し取る作業で、普段はあまり気にしない「エアの混入」が避けられず、脱気に対して相当シビアになりました。

そんな事をふまえ、石膏の型取り方法を紹介します。

石膏の量は、必要な体積=石膏のグラム数とします。
10cmの立方体なら、10×10×10=1000立方センチなので1000gとします。
水の量は石膏の説明書きを読んで下さい。
今回使用する石膏の水量は74%なので740ccとします。

【型の準備】
原型は周りに壁を作り、接地部分は粘土などで漏れ止めをします。
使っているのは油粘土。
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なるべく平らにしたいのと、後処理がラクということでガラス板を使っています。
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この台については後ほど。

【石膏作り】
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混ぜ合わせる容器に冷水を予め用意して、そこに石膏を入れていきます。
粉が自然に溶けやすいよう、料理用のカシャカシャする(笑)篩を使っています。
全て入れ終わるまで時間がかかりますが、焦らずやって大丈夫です。混ぜるまで硬化は始まりにくいです。

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量が多いと入れ終わるまでに数分かかりますが、入れ終わってから2分ほど放置します。
これは粉が自然に溶けるのを待っている時間です、溶ける前に混ぜだすとダマができてしまいます。
その後、泡立たないように「ゆっくり」「丸い棒」で100回ほど混ぜます。

混ぜ終わったら流し込みですが、石膏が泡立たないように気を付けます。
石膏が混ぜ棒を伝って流れていくようにしながらゆっくり流し込むといいです。
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【バイブレーション】
流し込む際、硬化最中には振動を与えながら流し込むと気泡が浮いてきてエア混入のリスクが軽減されます。
普段は机を叩いたりするくらいの振動を与えればいいのですが、今回は型に細かい文様があり、そこに小さな気泡がまとわりつくのです。
そこで専用のバイブレーター作業台を作ってみました。
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蝶番でV字に組んだ台に電動マッサージ器をぶら下げ、ガラス板を載せV字が拡がるとテンションがかかりガラス板に振動を伝えます。
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【完成】
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石膏は固まる時に暖かくなります。
冷めだしたら周りの壁や粘土を取り除き離型します。
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原型を外し、石膏のバリを取ったりと後処理をします。
今回使っている原型はシリコンで作った型なので外すのは簡単です。

あ、そうだ!
シリコンの原型には気泡が浮き上がりやすいようにシリコンスプレーもしています。
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普通はこれで完成ですが、この型の場合はこの後裏に石膏を盛りたし、高さ調整をします。
その為に肉厚も薄めに作っています。
次回【後編】ではその工程を紹介しますね。

後編はこちら


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by tenstone | 2016-10-15 23:54 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

石膏型作り

この一ヶ月くらいずっと型取、型作りをしています。
今まで型取りをする時は、まず通常使っている陶土で形作ったものを石膏で型取りしていましたが、今回は繊細なものが多く陶土ではやりにくいので「油ねんど」を使いました。
加えて、型取りシリコンも駆使して型の為の型を作ったりと、陶芸っぽくない作業に終始する日々です。


皿の足の型を増産しています。型取りブロックを使うとサイズが一定するので何かと便利なことも多いです。
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石膏が固まり、離型するとこんな感じ。右側はシリコンで作ったマスター型で、この後もブロックを積み直して石膏を流し込む作業を繰り返します。今回は足を8個作りました。
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マスター型は、油ねんどで作った形を石膏で型取り、その石膏型にシリコンを流し込み作ります。


出来上がった足はこのように使います。
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写真は外している途中なので1箇所にしか石膏型が置いてありませんが、4個の石膏型を各箇所に置いて使っています。


ちなみに、
粘土に印を付ける時、傷をつけたくない場合は柔らかめの筆ペンが便利です。
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by tenstone | 2016-09-21 20:48 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

【動画】茶こしの作り方

これまでも急須の作り方については度々紹介してきました。
今回は茶こしの作り方を動画で紹介してみますね。

古いものですがこちらの記事もあわせてどうぞ
>>急須の作り方・茶こし編
>>急須の作り方・口の接着編
>>急須の構造を考える



(前回)ボディーの作り方


次回は仕上げを紹介します。

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by tenstone | 2016-07-29 15:02 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

ポットの作り方【動画】

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いろんな作り方があると思いますが、僕がポット・急須を作るところを動画に撮ってみました。
蓋の受けについて解説します。




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by tenstone | 2016-06-26 00:17 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

化粧掛けの失敗

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久々に失敗の山を築きました。
「粉引の器」とは、粘土で作った後に化粧土(泥)と呼ばれる白い泥をかけて作品を白くするという技法です。
白い釉薬で白くするのとは違った風合いが得られ、人気のある技法のひとつです。

やり方はいろいろあるのですが、僕の場合は粘土で成形したら完全乾燥する前=生乾きの状態で化粧泥をかけます。
焼く前の「土」の段階ですので水分を含ませると写真のように崩壊してしまう可能性があります。
とはいえ長年やっているとタイミングなど含め要領が解ってきてほとんど失敗しなくなりました。

ちょっと外出する予定があり、その前にやっちゃおうと思い早まった。
昨日からの天候と今日の天候。
いくつかの悪い条件が重なってこうなりました。

壊れだしたのを見つけたのでタイムラプスで撮影してみました。
実際には数分間の出来事ですが12秒ほどになっています。



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by tenstone | 2016-05-12 20:04 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

【釉薬】掛け分けの方法

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掛け分けとは、字の如く一つの作品の中で2種類以上の釉薬を使い分けることです。
僕の場合は器の内側と外側で違った色を表現することはやっているのですが、
片面は釉薬、片面は化粧ということが多いので「釉薬の掛け分け」とはちょっと違います。
この作品は内側にプラチナ彩を施す為その下地作りに透明釉を掛けました。
普段はあまりやらない掛け分けですが、せっかくなので紹介します。




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by tenstone | 2015-12-26 03:08 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

【動画】急須の蓋を作る

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蓋は2種類を作っています。
通常は皿を逆さまにしたようなタイプですが、土瓶は逆タイプ?のものを作っています。

作る様子を動画にしてみましたのでご覧ください。




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by tenstone | 2015-08-02 21:43 | 技法・technique | Trackback | Comments(3)

取っ手の作り方【動画】

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マグカップやポットなどに着ける取っ手(ハンドル)の作り方を動画で紹介します。
近年、僕が作っている取っ手は大雑把に2種類あります。
一つは、上から下まで等幅の取っ手。前記事のコーヒーカップはこのタイプです。
そして今日紹介するのは、根本が広くて先が狭くなっていくタイプ。
このタイプは指で絞っていくのですが、上手く説明できないので動画をご覧ください。



手技のみなので、コツは…
すいません。
慣れてください(笑)

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by tenstone | 2015-07-03 21:06 | 技法・technique | Trackback | Comments(5)

【動画】限定的であまり役に立たない釉掛けの裏ワザ

今日は釉掛けの時に(限定的に)役立つ小技というか裏ワザの紹介をしたいと思います。
まずは動画をご覧ください。


内容をちょっと補足しますと、
・結果的に内側した葹釉しないのに全掛けをする理由。この釉薬の場合焼き上がり、釉薬の流れ方による釉調がシビアなため均一に掛ける必要があります。

・外側が釉薬かかってないと言っていますが、実は薄ーく透明釉を塗っています。
全部の拭き取りが終わった後に筆塗りをしています。

・下地に塗っている透明釉は激薄です。

・使っているスポンジは以前にも紹介したこちらのスポンジで、あれから5年も経ちますがまだまだ使えます。


ということで、あまり役に立たない裏ワザの紹介でした(笑)何かの参考になればと思います。


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by tenstone | 2015-06-01 10:41 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)


札幌の陶工房&器ギャラリー【STUDIO TENSTONE】橋本忍の作品紹介や陶芸のお話。下のマイクマークからインタビュー記事へ


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OPEN 10:00~18:00 日祝休

※個展などで留守にしている事もありますので、お越しの際はご一報ください


2017年スケジュール

個展
10月13日〜15日
@札幌

うつわごと 2017
11月1日〜6日
@大阪

▼終了▼
『お茶をたのしむうつわ展』~台湾茶~
8月4日〜10日
イル・ドーノ千歳
ワークショップ&個展
7月24日〜30日
Penélope Vallejo Studio他
(スペイン)
カップ&ソーサー展
2月18日〜26日
イル・ドーノ千歳
企画展
3月22日〜28日
銀座三越
一輪挿し展
2月18日〜26日
イル・ドーノ千歳
橋本忍展
2月9日〜14日
@うつわ謙心(東京)


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■待入荷(北京)
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