カテゴリ:技法・technique( 124 )

流行の小技

b0022655_11534634.jpg

教室の生徒さんが釉掛けをする時、ノープランという事も少なくない。
そこでアイデアの手助けをするのも僕の仕事。

今回は、最近よく見る流行の装飾を勧めてみた。
全体を白マットに、縁に金属を塗る。

特別新しい感じは無いけど流行っているだけあって悪くはない。
b0022655_11534826.jpg

b0022655_11535156.jpg

縁に塗ってあるのは
二酸化マンガンと酸化銅を1:1で水に溶いたもの。

特徴としては
・木の枝のように滲み出た感じ。(下地の釉薬との相性もあるかもしれない)
・流れるので形状に合わせ塗る量に気をつける。
・銅の反応で滲みの際(きわ)に薄い緑色がでる。

釉掛け時、困った時にサッとまとめるにはいい技法かもしれません。
簡単ですのでお試しください。


※現在、教室では生徒さんの新規募集はしておりません。

!→…ranking
by tenstone | 2012-11-19 12:03 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

フラットプレートの素焼き

今まで本棚の本のように隙間無くきっちり詰めていたのをやめ、このように隙間が空くようにして焼く。
結果は良好です。
b0022655_19324147.jpg

ここで疑問が。
隙間無く並べる事でどういったことが起きて割れにつながるのか?
水分の抜けなのか、違うものなのか、それとも熱のかかり方、などなど…
謎と秋は深まっていきます。

焼成の科学

!→…ranking
by tenstone | 2012-10-04 19:44 | 技法・technique | Trackback | Comments(2)

フラットプレートの割れ解消かも

このブログでも今まで幾度となく書いてきた、板皿が素焼きで割れるという状況。
半分以上または全滅という事も何回もありました。
皹化粧については他の器に比べさらにリスクが高く、もう皹化粧のプレートはやめようかとも思っていました。
しかし注文にあなを空けるわけにもいきませんので原因を探りつつも2倍3倍の量を作る事で対応してきました。
b0022655_13535516.jpg

前回の大失敗の直後などは、たまたま伺ったグループ展でそこにいる作家さんたちみんなに恥を忍んで訊きまくる次第(汗)
また、笠間の沼野秀章さんは僕のツイートを見てすぐさま電話してくれ、いろいろと参考になる事を教えてくれました。
本当にありがたい事です。
沼野さんとの話の中で乾燥についての話がありました。
その後振り返り考えてみると、うーん…攻めこむが故だんだんと乾燥時間についても麻痺してきてる事に気がつきました。
そして素焼きでの割れについての情報を検索していると、僕に陶芸を教えてくれた吉田先生のブログにあたりました。ここでは焼き方(詰め方)について記述されていました。
当然、僕はこの方から陶芸を教わっているのでこういった事は教えてもらっています。
あらためて思い出しました。

しかし、何年か前から効率よく窯詰めするために作品をきっちり本棚の本のように立てて詰める。
 ↓
たまたま上手くいく。
 ↓
繰り返す

こうしているうちに感覚が麻痺して始めに教えてもらった事を忘れていたのです。
乾燥についても同じように麻痺していきました。
そして、この窯の詰め方と乾燥は結局「水分」についての事なのではないかと感じています。
大きな要因の一つにたどり着いたような気がします。

そして、その原因は慢心です。

プロとしてやってく以上は効率をあげる努力をすることは必須ではあるのですが、今回の件では完全に基礎基本をおろそかにしてしまったようです。
土の配合を変えてみたり、制作行程はどんどん丁寧にしていったりとテクニカルな対応をしていったのですが…結論はもっともっと初歩の「ちゃんと乾かす」「隙間を空けて焼く」という事だったのかもしれません。

「かもしれません」というのは、まだ完全に確証があるわけではないからです。
良く乾かした作品をきっちり並べずに隙間を空けながら素焼きしてみました。
・2週間ほど前に皹化粧の小さなフラットプレートはほぼ採れました。
・今週、皹化粧ではない大きなフラットプレートもほぼ採れました。
いずれも違う要因での失敗はありますが今まで問題になっていた事は解消されているように思えます。

付け加えておくと、これまでタタラでもフラットでないものはそれほど割れませんでした、こういった事も要因にたどり着かなかった原因かもしれません。
あらためて基礎基本をしっかり見直さなければいけないなと実感しました。


今日は、なんとかたくさんのプレートを釉掛けすることが出来ています。
b0022655_13535775.jpg


感謝

!→…ranking
by tenstone | 2012-09-28 14:54 | 技法・technique | Trackback | Comments(6)

面には点、点には面を

b0022655_19493386.jpg

削り作業には平線カキベラを使っています。

僕が削りを教える時にいつも言うのは「面には点、点には面を」です。
削る面に対してカキベラの角を使わずにいきなり面を当てると…一気に歯が食い込み作品を傷つけたり、削り面の凹凸通りに削ってしまう事になりいつまでたっても平にならなかったり。

そこで、面に対してカキベラの角を当てていきます。これが「面には点」
b0022655_19493157.jpg

点で削ることで抵抗も少なく凸凹に歯をとられる事も少なくなります。
こうして荒削りをすることで、それまで面だったところは点の集合になりますので
そこをカキベラの面で削ると抵抗少なく整える事が出来ます。これが「点には面を」です。


!→…ranking
by tenstone | 2012-09-20 20:10 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

不安定なモノの釉掛け

b0022655_21394037.jpg

b0022655_21395510.jpg

b0022655_21401231.jpg

b0022655_21401964.jpg

b0022655_2140730.jpg

b0022655_21395056.jpg

b0022655_21394573.jpg

b0022655_2140153.jpg





!→…ranking
by tenstone | 2012-09-15 21:46 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

たわめる

僕が片口を作る時、削りの前に形をたわめています。
b0022655_15212166.jpg


左はたわめたもの、右はまだ正円に近いもの。

右は間抜けですね(笑)

b0022655_15212346.jpg


ついでに、ちょこっと前傾姿勢になるような削り方をします。

たわめた後に削るので、削りが最小限になるようにロクロを挽くことを心がけます。

陶芸はこういった細かいことの積み重ねでイメージが出来上がっていきます。


!→…ranking
by tenstone | 2012-08-30 15:29 | 技法・technique | Trackback | Comments(2)

板皿の化粧掛け

ロクロでひいた大きめの皿の化粧掛けもそうだったのですが(記事はこちら
板皿も裏面を先に化粧掛けすることがあります。

板皿の反りを防ぎたく表と裏の張力のバランスをとるために出来る限り裏にも化粧や釉薬を掛けたいのです。
まず裏面だけ化粧を流し掛けし、ある程度表面が乾いたら撥水材を塗り全体をずぶ掛けします。
b0022655_18304582.jpg

手間はずいぶんかかってしまいますが、反りの原因を一つ解消することが出来ます。


!→…ranking
by tenstone | 2012-07-25 18:35 | 技法・technique | Trackback | Comments(0)

化粧掛けの小技

ここのところ、ずーーーっと。皿の制作にかかりっきりです。
東京に来月オープンするフレンチのお店の器を作らせてもらっています。

今作っている皿、作りで31cm。
このくらいのサイズを化粧掛けすると底が落ちてくる(へこむ)事が多いです。
そこで、底の面積が広いものを化粧掛けする時は先に高台の中だけ化粧を掛けます。
縁の方が乾かないように工夫しながら化粧が触れるくらいに乾いたら撥水材を塗り、全体をズブ掛けします。
こうすると底の落ち込みはほとんどしませんし、落ちたとしても裏面は乾いているので問題はありません。
もちろん底を薄く削り過ぎないようにしなければなりませんが。
b0022655_19104030.jpg




!→…ranking
by tenstone | 2012-07-02 19:12 | 技法・technique | Trackback | Comments(2)

マット釉の調合テスト

長石    50
ドロマイト 20
カオリン  20
骨灰    10
-------------------
以上の割合で原料をミキサーにかけた後、篩に通す。
これを基礎釉とし金属類を添加したテストです。

b0022655_23167.jpg

二酸化マンガン (左)3%  (右)5%
b0022655_231261.jpg




b0022655_2311442.jpg

チタン    (左)3%  (右)5%
b0022655_2311153.jpg




b0022655_2304623.jpg

銅    (左)2%  (右)4%
b0022655_2304255.jpg




b0022655_2305484.jpg

クロム     (左)3%  (右)5%
b0022655_2305123.jpg




b0022655_2303840.jpg

亜鉛華     (左)3%  (右)5%
b0022655_2259531.jpg


[焼成データ]
酸化焼成(電気窯) 1250℃ ねらし60分 徐冷(1050℃まで240分)
土は白土ベースのオリジナルブレンド
※表面に見えるゴマのような鉄点は土によるもの



b0022655_2312156.jpg

b0022655_2312486.jpg


!→…ranking
by tenstone | 2012-03-02 23:14 | 技法・technique | Trackback | Comments(6)

板皿のツボ

陶芸体験や陶芸教室の生徒さんの板皿作りを見ていると、多くの人に同じ特徴が見られます。
縁の上げ過ぎです。
板状の粘土の縁を立ち上げる事によってお皿となるので、立ち上げに意識がいってしまい、立ち上がりすぎてしまいます。
実際に家のお皿を見てみると判りますが縁は緩やかに上がっています。少しだけ立ち上がっていればお皿としての要件を満たすと思います。

また、僕が皿を作るときのポイントなのですが。
立ち上げるのではなく、落としていくという感覚でやっていきます。
b0022655_14445149.jpg

まずはしっかり起こしてから縁作りをして、最後に落として角度を決める。
落として決めるという感覚でやると上がりすぎる事は無くなりますが、落としすぎる事がありますのでご注意を(笑)
b0022655_1444493.jpg




!→…ranking
by tenstone | 2011-12-09 15:05 | 技法・technique | Trackback | Comments(2)


札幌の陶工房&器ギャラリー【STUDIO TENSTONE】橋本忍の作品紹介や陶芸のお話。下のマイクマークからインタビュー記事へ


by tenstone

プロフィールを見る

カテゴリ

全体
お知らせ
陶芸コラム・column
作品・works
技法・technique
道具・TOOL
展示・exhibition
メディア・掲載
私事
趣味的な話
プロフィール
未分類

お問い合わせ
ホームページ
Online Store4/20up
陶芸用エプロン8/23up

STUDIO TENSTONE
北海道札幌市白石区平和通9丁目北10-16
電話011-866-5067
OPEN 10:00~18:00 日祝休

※個展などで留守にしている事もありますので、お越しの際はご一報ください


2017年スケジュール

個展
10月13日〜15日
@札幌

うつわごと 2017
11月1日〜6日
@大阪

▼終了▼
『お茶をたのしむうつわ展』~台湾茶~
8月4日〜10日
イル・ドーノ千歳
ワークショップ&個展
7月24日〜30日
Penélope Vallejo Studio他
(スペイン)
カップ&ソーサー展
2月18日〜26日
イル・ドーノ千歳
企画展
3月22日〜28日
銀座三越
一輪挿し展
2月18日〜26日
イル・ドーノ千歳
橋本忍展
2月9日〜14日
@うつわ謙心(東京)


2016年の活動
2015年の活動
2014年の活動
2013年の活動
2012年の活動
2011年の活動
2010年の活動
2009年の活動
2008年の活動



作品取扱店
■Galerie h(Geneva)
■il dono千歳(北海道)
■人禾生活有限公司(台湾)
■物.品 Wu-pin(北京) 
■gallery Eclectic (London)
■ivory (webshop)
■うつわ謙心 (東京)
■WAGOKORO (webshop)
■OEN (webshop)
■はしもと陶芸館 (北海道)
■Maud and Mabel(London)
■待入荷(北京)
朝阳区新源南路16号世方豪庭一层



Shinobu Hashimoto


Twitterボタン

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
more...

検索

タグ

最新のコメント

>てるとさん うわぁ、..
by tenstone at 21:37
冬道はアイスバーンならス..
by てると at 05:20
> sakura-kam..
by tenstone at 10:53
窯の大きさについて、納得..
by sakura-kama at 18:23
>てると さん お久し..
by tenstone at 22:26