災害時、電源を考える

北海道ブラックアウト

札幌では揺れによる被害は少なかったのですが、不安からでしょうか日用品や食料、ガソリンの"無駄な"買い占めや行列といった現象が多く見られました。

落ち着いていられた人々は家にある食料で無駄な外出もせず静かに過ごすことで2〜3日をやり過ごしたと思います。
しかし不安に駆られて軽いパニック状態の人たちは、
・今日明日の食料があるのにスーパーに駆け込み行列を作り、
・電池や懐中電灯を探しに奔走し、
・ドライブに行くわけでも無いのにガソリンを求め大行列、
といった行動になりました。
そんな中でも特にスマートフォンのバッテリー難民は多く、充電サービスをしてくれるところは大混雑で、市役所などでもやっていましたが15分制限や、サービスの終了で不服を言う人も多く殺伐とした雰囲気が広がってしまうこともあったようです。

また、スマホを充電するために車のエンジンをかけて充電していることも多数ありましたが、通常でしたらスマホの充電1回くらいはエンジンをかけなくても出来ます。(車のバッテリが健康状態なら)
これがまたしても「スマホ充電」→「エンジンかける」→「ガソリン不安」→「スタンド行列」という悪いスパイラルにもなります。

テレビ的には判りやすい画を映したいからかもしれませんが懐中電灯一個で薄暗い夜を過ごす家庭の姿も映し出されました。
こんな暗い夜を過ごしていては気が滅入ってしまい不安にもなるでしょう。やはりライトやバッテリーなど、あらかじめ備えができていると不安は減り余計なパニック行動は減るのでは無いでしょうか。


<被災時のわが家の様子>
災害時、電源を考える_b0022655_14032478.jpg

わが家では防災用品などは全く無いのですが普段からキャンプをしているのでそれなりの装備があります。
僕はモバイルバッテリーも常時使用しているのでほぼ満充電状態でした。
防災グッズや非常用のモノは普段使わないでしまっておくので、いざという時に見つからない使えないということもあり得ます。
やはり普段使いのもので非常用になることが大事かなって思いました。



<オススメの装備>
いつからか僕は乾電池をほとんど使わなくなりました。
昔はキャンプでもラジオ、ライト、時計など電池で動くものを携行していましたが現在ではiPhoneひとつですみます。
電池だといろんなサイズの予備を揃えるなど面倒が多いのですが、iPhoneならモバイルバッテリーだけです。
それに伴ってほとんどの装備がUSBで使えるものに移り、モバイルバッテリーの容量を増やすことで対応できます。
災害時、電源を考える_b0022655_13454432.jpg
モバイルバッテリーはいろんなサイズのものがありますが10000mAh以上のサイズがあればスマホと照明に使って1日は乗り切れると思います。
僕の場合は通常16000mAhを携行してますが場合によっては1700mAhや3000mAhと使い分けています。
何れにしても常時使っているということが大事で、非常用にと仕舞い込んでしまうといざという時にバッテリー切れとなってしまいますので自分のライフスタイルにあったサイズを用意すると良いと思います。


USB製品は髭剃りから半田ごて、電熱シートなどいろんなものがあるので探してみると面白いです。
照明については100円ショップでもUSBライトが多種売っているのでいろいろ試してみるといいと思います。
僕のオススメはダイソーの電球型ライトとフレキシブルのUSBライト。
災害時、電源を考える_b0022655_13300792.jpg
災害時、電源を考える_b0022655_13301405.jpg
ちょっとマニアックなのですがチップ型のLEDライト
これはいちばんのお気に入りでいつもポケットに1枚入っているくらいです。
災害時、電源を考える_b0022655_13312281.jpg
これらは価格も安いし、邪魔にもならないので常備しておくと良いのではないでしょうか。

また、これは自作なのですがベルト型のUSBハブ。
3mのベルトにUSBコネクターを4つ縫い付けてあり、そこに先ほどのチップ型ライトを刺して使います。
広範囲に照らせるのでファミリーキャンプではとても重宝しています。
1枚目の写真で天井に貼ってあるのがそうです。
災害時、電源を考える_b0022655_13522299.jpg

充電式デスクライト
地震後、今まで使っていた蛍光灯のデスクライトをLEDのデスクライトに替えました。
これはバッテリーが内蔵なので停電になっても5~25時間使えます。
電源はUSB給電で普段はコンセントに繋ぎっぱなしです。
また、USB充電式のナイトライトなどもたくさん売っているので、そんなのもあったらいいかなと思います。
これらはキャンプ用品や防災グッズではなく普段使いのものなので本当にいいと思います。
災害時、電源を考える_b0022655_14164718.jpg
モバイル ソーラーチャージャー
キャンプしない人にとっては常備品とは言いにくいのですが。。。

電源をUSBに統一したら、最後はこれがあればある程度の持続性が保てます。
これで昼のうちにモバイルバッテリーに充電しておきます、天気次第ではありますが条件が良ければ相当発電します。
僕が使っているのは14wと28wの2製品。
価格は5000円前後、いろんなメーカーで出てますがこれくらいのサイズだとだいたい10000円以下で買えると思います。
ソーラーチャージャーは最低でも14wくらいが良いと思います、それ以下だとあまり役に立たないかも。
災害時、電源を考える_b0022655_13561704.jpg
ソーラーチャージャーは直接スマホを繋ぐよりモバイルバッテリーに充電したほうがいいです。
細かいことは割愛しますが、スマホ直だと光量により充電できないことがあるので一旦モバイルバッテリーに充電します。

最後に
災害時の不安要素が少しでも減ればパニックによる都市機能の停滞や、そこに対処するためのリソースが減らされ復旧作業に回せます。
いつ来るかわからない災害に備え続けるのは難しいことですが、普段使いのもので備えることが出来ればいいことだと思います。


だらだらとこれら電源の話をした動画もご覧ください。



!→…ranking災害時、電源を考える_b0022655_166360.gif災害時、電源を考える_b0022655_1663534.gif災害時、電源を考える_b0022655_1665319.gif災害時、電源を考える_b0022655_1671418.gif災害時、電源を考える_b0022655_167276.gif災害時、電源を考える_b0022655_1673932.gif
by tenstone | 2018-10-11 14:45 | 趣味的な話 | Comments(0)


札幌の陶工房&器ギャラリー【STUDIO TENSTONE】橋本忍の作品紹介や陶芸のお話。下のマイクマークからインタビュー記事へ


by tenstone

カテゴリ

全体
お知らせ
陶芸コラム・column
作品・works
技法・technique
道具・TOOL
展示・exhibition
メディア・掲載
私事
趣味的な話
プロフィール
未分類

お問い合わせ
ホームページ
Online Store 
陶芸用エプロン 

STUDIO TENSTONE
北海道札幌市白石区平和通9丁目北10-16
電話050-7122-8155
OPEN 11:00~18:00 日祝休

※個展などで留守にしている事もありますので、お越しの際はご一報ください


2021年スケジュール

■橋本忍展
2月11日〜16日
@うつわ謙心(東京)

■『春天.喫茶去!』
5月9日〜30日
@時食商行(台北)

■橋本忍個展
7月24日〜8月1日
@望春山
深圳(中国)

■お茶を楽しむうつわ展
9月2日〜7日
@il dono 札幌店(札幌)

■グループ展
11月
@TOUCH CERAMICS(香港)




2020年の活動
2019年の活動
2018年の活動
2017年の活動
2016年の活動
2015年の活動
2014年の活動
2013年の活動
2012年の活動
2011年の活動
2010年の活動
2009年の活動
2008年の活動












作品取扱店
■Galerie h(Geneva)
■il dono千歳(北海道)
■人禾生活有限公司(台湾)
■物.品 Wu-pin(北京) 
■gallery Eclectic (London)
■ivory (webshop)
■うつわ謙心 (東京)
■WAGOKORO (webshop)
■OEN (webshop)
■はしもと陶芸館 (北海道)
■Maud and Mabel(London)
■待入荷(北京)
朝阳区新源南路16号世方豪庭一层














Shinobu Hashimoto


Twitterボタン

以前の記事

2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
more...

検索

タグ

最新のコメント

陶芸センターにマンガンが..
by みほっち at 11:29
田中由姫
by 井澤秀記 at 16:22
アイパッド
by アイパッド at 16:21
はじめまして。陶芸でいろ..
by タガ at 07:50
だいぶ前の記事にコメント..
by 京 at 08:07